魔境に突入してた時の話をしよう

こんにちは 谷山です。

「魔境」って言葉を聞いた事ありますか?

「魔境」って聞くと何だか少し厨二感を感じるのは僕だけではないはずです。

ゲームとかの題材になる事も多いですしね・・・

でも今回はそんな厨二的な「魔境」という意味合いではなく、禅の世界で言われる「魔境」に僕が陥っていた時の話をしたいと思います。

「魔境」とは?

まず、禅の世界で言う「魔境」とは氣功や瞑想を独学で行う危険性の記事にも書きましたが、

「偏った修行により自我が肥大して精神バランスが崩れる事」

とWikipediaにも書いてあります。

こう聞くと「精神が弱ってしまっているの?」と想像する人もいると思いますが、「魔境」はそんなに甘っちょろいもんではありません。

もちろん、「精神」は弱っている事に違いはありませんがそれだけではなく、偏りまくったエネルギーバランスのせいで神仏が目の前に出てきたり、神から啓示を受けたりもします。

これは「幻覚」であり、「幻聴」でもあるのですが当の本人はそんな事は氣にしません。

「私は神さまと会った!」

などと勘違いをしてしまい、なおかつその神様に

「あなたは選ばれし者です」

などと吹聴される為にどんどん自我が肥大化していき、

「私は選ばれた人間なのよ!」

とパッパラパーになってしまい日常生活をまともに送る事が困難になってしまいます。

この幻覚はその人の信仰などに大きく左右されるので、神仏でなくとも「宇宙人」だったり「天使」だったりもします。

例えば、敬虔なクリスチャンの前にイエス・キリストではなく、大日如来とかがズラッーと出てきたら本人も「???」となると思いますが(想像したら面白いな)自分の信仰や信念に沿った幻覚が出て来るので本人は非常に氣付きづらいものでもある訳です。

これは現代では「統合失調症」と呼ばれ、「精神病」の部類に入ります。

そう、言ってしまえば「統合失調症」は「魔境」であり、「スピリチュアル・エマージェンシー」だと言える訳です。

魔境を辛く感じる人も楽しく感じる人もいる

かくゆう僕も「魔境」を経験した事があります。

いま思い出すと情けないやら馬鹿馬鹿しいやら面白いやらで何とも言えない氣持ちになるのですが、その最中は大変だったと記憶してます。

僕の場合は四六時中

「お前は選ばれた人間だ」

みたいな感じで自我を肥大化させる様な事を言われ続け、少しその氣になった事もあります。(ああ恥ずかしい)

ただ、仕事ができなくなっていたのと精神が衰弱していた事で現実的にも精神的にも本当に辛い思いをしました。

でも、幻聴や過敏な感覚のおかげで精神は高揚していて、やたらハイテンションな時もあったりしました。

僕の場合はまだ自分が「魔境」にいる状態だと理解をしていましたが、何をやっても「魔境」から抜け出す事が出来ず、先の見えない森の中で同じところをグルグル廻っている様な感覚でです。

「ああ、早く抜け出したい・・・・」

こんな事をよく考えていたと思います。

ちょうどそんな時に同じ様に「偏った行法」のせいで「魔境」に突入していた旧友と再会したりします。

そんで2人で自分の中で見える「魔境」について話してたりして、お互いに泥沼にハマっていってたりもしました。

僕とその旧友で対照的だったのが、僕は「抜け出したい」と思っていたのに対し、その人は「なんて楽しいんだ」と魔境を楽しんでいた事でした。

恐らくその旧友は自分の中に芽生えた「超感覚的なモノ」にハマってしまっていたのでしょう。

根本的な考えの違いからか、僕は比較的早く「正しい行法」に出会い魔境を抜け出します。

そして久しぶりにその旧友と出会った時、少し話しをしただけで旧友が「とんでもない邪氣」を被っている事に氣付きました。

その頃には魔境特有の「超感覚」にも嫌氣がさしていた様で、旧友はただただ辛い毎日を送っているようでした。

その後、僕は社会復帰を果たす事が出来ましたが、旧友は残念ながら入院措置を取られるまでに至ってしまいました。

入院の理由はもちろん「統合失調症」です。

「魔境」というのは文章にすると何だか伝わりづらいのですが、経験してみるとこれは本当に辛いものです。

「仏に逢うては仏を殺せ」

とは臨済宗の開祖、臨済禅師の言葉ですがこれは「魔境」に陥らない為の戒めなんですね。

間違った行法が「魔境」を作り出す

魔境の体験談を書いてみましたが、やっぱり文章ではなかなか難しいね~

その頃の僕の顔色とか言動を見たら一発で

「コイツやばい奴だ・・・」

と伝わるとは思うんですけどね・・・・・

「魔境」という言葉以外にも

「禅病」「偏差」「走火入魔」「クンダリーニ症候群」などの呼び名があり、現代風に言うと「統合失調症」です。

これらを総括して「スピリチュアル・エマージェンシー」と僕は呼んでいますが、実はそれぞれがジャンル分けされて、細分化されていたりもします。(興味があったら調べてみてね。マニアック過ぎて調べるのも困難かもしれないけど)

ただ、共通しているのがこれらに陥ってしまう原因として一番多いのが「間違った行法」です。

何度も何度でも言いますが、「精神行」における「独学」は非常に危険です。

さっき話に出た旧友にその事を伝えると

「いや、俺はちゃんとネットで調べてやってるから」

と言っていましたが

「それが独学っちゅーねん」

と言ってやりたかったです。

「魔境」はホント大変だよ。

そうならない為にも「間違った行法」には氣をつけましょうね。